構造物の劣化損傷の有無、程度を検査員が直接目で見て行う検査です。
一見地味で簡単そうに見えるかもしれませんが、実は私たちが行う検査のなかで
最も高度な技量を要求されます。
検査員は目前に起こっている現象を的確に判断するとともに、似たような環境(荷重、温度、圧力、滞留等)にある他の部位にも気を配ります。これには機械、土木建築、化学等に関する知識と、それらに裏打ちされた豊富な経験が必要となります。
超音波の反射を利用して金属材料の内部(主に鋼板溶接部)に発生したきずを見つけます。また、その性質を利用して金属材料の厚さまたは長さの測定も行うことができます。
毛管現象を利用して材料の表面に存在するきずを見つけます。主にSUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼やアルミ系金属の表面探傷に適用しますが、非金属材料にも適用可能です。