-
目視検査
一見シンプルに見えますが、実は最も高度な熟練度を要する検査です。 単にきずや腐食などの損傷を見つけるだけでなく、荷重や温度条件など構造物が置かれている環境から劣化の予兆を的確に判断します。
機械・土木・化学といった幅広い知識と、長年の経験に裏打ちされた「眼力」が不可欠です。 現場のわずかな違和感を見逃さず、構造物全体の健全性を総合的に診断する要の役割です。 -
超音波探傷検査
超音波が物質の境界に当たった際に反射する性質を利用し、金属内部の損傷を可視化します。主に鋼板の溶接部などに潜む、表面からは見ることができない「きず」を検出します。
また、超音波の伝播時間を解析することで、材料の厚みや長さを精密に測ることも可能です。 構造物を壊すことなく、その深部まで「健康状態」をチェックできる優れた検査手法です。 -
磁粉探傷検査
電磁石によって材料を磁化させ、見やすい色に着色された磁粉液を適用することで表面やそのすぐ下に隠れたきずを瞬時に検出します。 きずがある場所に磁粉が集まる性質を利用するため、検出精度が極めて高いのが特徴です。
鉄などの強磁性体に限定されますが、表面付近の欠陥を見落とさない信頼性があります。 重要構造物の表面に潜む「目に見えにくいリスク」を、確実に捉えるための専門技術です。 -
浸透探傷検査
細い隙間に液体がに入り込む「毛管現象」を応用し、材料表面の割れなどを検出します。鉄は元より、磁性を持たないステンレスやアルミ、さらには非金属まで幅広く対応できるのが強みです。
表面に開口したきずのみ検出可能という条件は付きますが、赤や蛍光緑に着色された特殊な浸透液を内部に染み込ませていくつかの処理を加えることで、「肉眼では確認し難い微細なきず」を拡大された鮮明な模様として写し出します。 電源の用意が困難な場所でも適用可能な優れた検査手法です